日本人の救いと癒しのためこの国に来ました

アドド・ビビ（牧師）

　アフリカのガーナ出身。牧師はある日、夢を見ました。大きな壁が揺れだし、それを自分が壁が倒れないように必死におさえています。周囲にはだれもいません。気づくと壁には一枚の地図が張られています。四方を海で囲まれたこの島は、どこだろう。そう思ったとき、牧師は目を覚ましました。

　起きるとさっそく地図帳で調べました。もしかしたらオーストラリアかも知れない。しかし、覚えている形とは違います。ぱらぱらとめくって調べて、あっ、これだと分かりました。それは日本だったのです。

　牧師は、神様は私に日本へ行けと言っておられる、と悟り、ためらいなく日本へ宣教にやってきました。アメリカに行きたい、と思っていたにもかかわらず。

　新約聖書の使徒の働き８章に、使徒ピリポに主の使いが現れる場面があります。主の使いはこうピリポに言いました。「立って南に行き、エルサレムからガザに下る道に出なさい」。　

　ピリポは何の迷いもなく、すぐに出かけました。するとそこでピリポが宣教すべき相手に出会います。エチオピアの高官でした。彼は馬車に乗って、聖書のイザヤ書を読んでいました。

　御霊はピリポに次の指示を与えます。「近寄って、あの馬車と一緒に行きなさい」。

　ピリポが走っていくと、イザヤ書を読んでいるのが聞こえたので、「読んでいることが分かりますか？」と尋ねると、「導く人がなければ、どうして分かりましょう」とピリポに馬車に一緒に乗って、教えてくれるように頼みました。ピリポはこの箇所を教えることから始めて、イエスさまのことを教えました。水のあるところに馬車が通りかかったとき、高官はピリポに望んで水の洗礼を受けました。

　ビビ牧師はこう話します。「神様は、あなたにしてほしいこと、あなたがすべきことを、いっぺんにすべて話すことはしません。こうしなさい、とただ簡単な一言を与えるだけかも知れません。でも、そのとき、あなたはピリポのように迷いなく、すぐに行動しなくてはなりません。それをしたら、どうなるのか、すべてが分かってから行動したいとあなたは思うかも知れません。しかし、もしそれを待ち続けたら、あなたの人生が終わってしまいます」。

　「神様はあなたの従う気持ちと、信仰の厚さを求めます。それがあなたにあると分かったら、次はこうしなさいとアドバイスをくださるのです」。

　ビビ牧師はキリスト教が広く信仰されているガーナから、この日本に来ました。知人も何もない日本に。それはピリポのように神様を信じ、従ったからです。

　神様は私たちにさまざまな手段で話しかけられます。夢の中で、あるいは教会のメッセージを通して、あるいはあなたの周りにいる人の口を通して。ある時は、聖書を読むさい、何気なく開いたページの聖句があなたへの神様からのメッセージであることがあります。

　「あなたも神様のことを学ぶために私たちの教会に来てください。そして神様の救いと癒しを体験してください」（ビビ牧師）